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SOLID WOOD MARKET 無垢一枚板展 その4
SOLID WOOD MARKET 開催まであと2日。
今回は開催日当日、お越し頂いた際の手順的なものを記載してみたいと思います。
DMが届いた方は「ご来場の前に。」をしっかりとご覧くださいね。
ちょっとしたイベントに足を運ぶと、会場で何していいのか解らなくて結構ドキドキしちゃうのは、私だけだと思いますが、イベントに不慣れな田村材木店が開催するイベントなので、できるだけ「誰でも解りやすくご参加できる」そんな準備をしています。
順序立てて流れを確認していきましょう。
基本的なお話しですが、事前登録不要で誰でもご来場いただく事ができます。
勿論気に入ったものがあれば誰でも購入できますし、当日のお持ち帰りも可能です。9:00開場になりますので、欲しいものを誰かに買われる前に!と思う方はお早めにお越し下さい。終了は16:00です。延長はなしです。
ということで、まずはお越しいただくところから・・・
①お車はお隣のカインズホーム様へ。
カインズホーム様に御協力を頂いております。北側の駐車場から歩いてほんのちょっとです。電車でお越しの方は東武下今市駅若しくはJR今市駅からタクシーがオススメです。田村材木店の目の前にバス停はありますが、一時間に一本です・・・
②まずは受付をお願いします。
お名刺があればお渡し下さい。なければ名前と御連絡先を御記入下さい。受付の担当者から簡単に、購入の仕方や加工の種類などの説明をさせて頂きます。
③会場内をふら~っとご覧ください。
会場は田村材木店の敷地内にある「天然乾燥場」です。
普段は木材をうず高く積み上げて乾燥させている場所ですが、せっせと片付けをして300坪程のスペースを確保しました。
元に戻すことを考えると、恐ろしく気が重くなります。
会場は、基本的には一枚ごと立て掛けるような展示方法で陳列いたします。
通路的な感じで展示する予定なので、ぐるっと1周すると全ての板がご覧頂ける感じですかね。
スタッフが常駐していますので、一声掛けて頂ければ御説明いたしますが、展示している広葉樹・スギの一枚板には、樹種の説明が記載されたPOPと、金額や加工の明細などが記載された値札的なものを付けています。
一々スタッフに声を掛けなくても、ご自身でどんな木なのか、この木の値段はいくらなのか、加工をするといくら掛かるのかが解る仕組みです。
例えばこんな感じ↓
こちらはPOP。
今回展示する広葉樹の樹種は21種類。
広葉樹も針葉樹同じように、樹種によって特徴や見た目が異なります。
基本的には室内で使用されることを前提としていますので、色や質感等を見て感じて「直感」で選ぶのが一番だとは思いますが、こうした知識が有った方が面白いですからね。
それと、値札的なもの。↓
ちょっと見にくいかもしれませんが当日はA4サイズの用紙に
1)樹種・産地・寸法
2)値 段 : 展示している状態での販売価格
3)加工料 : 平らにする加工や、ちぎり加工などが選べます。
4)送 料 : 宅急便で送る場合や、無料保管などが選べます。
などが記載されていますので、ご自身の必要な方法で入手すると幾ら掛かるのかが解るような書式になっています。
④御購入を決めたら。
よし。この板に決めよう!となったら、スタッフに一声お掛け下さい。
お支払いは、当日のお持ち帰りに限り現金決済になりますが、宅急便、一括無料配送、半年間無料保管などの場合は、イベント終了後1週間程度以内に請求書が受付時にお伺いした住所に郵送で届きますので、御指定の日までにお振込みを頂くかたちになります。
加工の詳細や、お届けの方法を確認させて頂き完了となります。
⑤最後は木を眺めながら、美味しいコーヒーとピザで舌鼓。
日光市でペレットストーブの販売を手がけている国府田産業様にご協力を頂いて、ピザ釜で焼きたての熱々ピザと、ペレットストーブで沸かしてたてる絶品コーヒーを、無料でいただけるコーナーを御用意頂く事になっています。
ピザはなくなり次第終了ですが、まぁなくなることは無いだろう的な数はご用意いたしています。
すいません。なくなりました・・・
って言えるくらい人が来てくれると嬉しいんだけどな~
国府田産業様のホームページもご覧ください。こちらから。
さてさて。お天気は心配ですが、ご参加頂いて「やっぱり来てよかった。」って言って頂けるように、社員一同しっかり準備を整えてお待ちしております。
明日。準備の状況とお天気、気温等も含めてまた開催前最後にお知らせをさせて頂きます。宜しくお願いします!!
SOLID WOOD MARKET 無垢一枚板展 その3
SOLID WOOD MARKET
~たった一枚の“本物の質感”が、その全ての空間を変える。~
日本の広葉樹と日光のスギ「無垢一枚板展」まで・・・
あと5日。
開催目前に迫って天気予報を覗いて見ると
が~ん・・・ 雨マーク。
そんなに日頃の行いが良くないのか・・・
まぁこればっかりはどうにもならないので、気を取り直してせっせと準備に取り掛かっております。
当初の予定では、屋外にも沢山並べて展示しようと思い、出展予定の「日光のスギ」を、仮置きしながら寸面の図りだしと価格設定を行っておりましたが、場所を変更して屋根の下展示に切り替えるようかもしれませんね。
田村材木店は銘木屋ではなく、普通の?材木屋で製材所です。
こうした一枚板ばかりを毎日製材しているわけではないので、ご依頼を受けて御指定の寸面の一枚板を探す以外、こんな機会でもないと、天然乾燥施場でうず高く積み上がった製材品を片っ端から崩して確認する事なんてありません。
いやぁ~ 数年ぶり、数十年ぶりに掘り出されたかのように、思っていた以上にあとから後から、すごく良質な「日光産スギ一枚板」が出てきました。
自分でもビックリするほど在庫って有るもんだな~ と感心しながらも、その中から150枚程、在庫処分で超安価でお渡しできるものを選別してみました。
4月7日(土) 一日限りの特別な展示即売会です。
是非、雨にもまけず、お越し頂ける事を心よりお願い致します。
SOLID WOOD MARKET開催当日までに、あと数回?このブログにて、情報の発信とお天気具合などをお知らせしたいと思います。
SOLID WOOD MARKET 無垢一枚板展 その2
4月7日(土)開催に向けて、着々と準備を進めています。
当日展示即売する一枚板の選定もはじまり、展示会の姿がやっと見えてきた感じです。ということで、現在までの準備の様子と当日の事についてお知らせです。
広葉樹はヤマザクラ・クリ・カツラ・ブナ・トチ・ナラ・クス・・・などなど
主に、長さ2メートル前後の最も使いやすい寸法の板を中心に準備しています。
ちなみに、右上の写真に写っているのは、バッコウヤナギ。
バッコウヤナギといえば、最高級のまな板材として有名な樹種。
こちらのバッコウヤナギの当日販売価格は
1700×59×220 @¥13,200
この樹種は独特の柔らかさと弾力が魅力。
刃を傷めない事で知られる まな板 としての用途は勿論、その優しい柔軟性を活かして子供用の勉強机の天板やベンチ等にしたら最高です。
お隣は、ケンポナシ。
ケンポナシといえば、最高級ステッキの材料として重宝されているそうです。
そして、田村材木店 お得意の「日光産 杉」。大半が4メートル・3.64メートル材になりますが、しっかりと天然乾燥が進んでいるものを中心に展示する予定です。在庫が有りすぎてこんな機会でもないと、山を崩して在庫をチェックしようなんて事もしないので、SOLID WOODは良いタイミングです。
勿論、今回限りの特別価格で提供しますのでお楽しみに。
当日展示する一枚板は広葉樹と針葉樹をあわせて、総数300枚程。
在庫は数千枚にも及びますが、今回は初めての開催という事もあり控えめに展示即売することにしました。なんせ、『4月7日(土)』一日限りなものですから。
それはそうと、当日は『木』だけじゃなく『鉄』もお目見えします。
日光の「錬鉄師」 ~ 東原製作所 和田憲治 ~
木と鉄のコラボレーションに一役買っていただき、特別にSOLID WOODオリジナルのロートアイアンを製作していただくことになっています。
一枚板に「足」を付けたい。
とか
飾り棚を壁に付けたい。
なんてときに、素敵に活躍するのがロートアイアン。
当日、東原製作所の 和田さんが常駐してくれていますので、是非御相談下さい。
それと・・・
当日の美味しいコーヒーとピザの話はまた後ほど。
SOLID WOOD MARKETはこうしてホームページ内でも情報の発信をしていますので、基本的にはどちら様でもご参加頂けます。事前の登録も不要です。
一部の皆様には郵送でお知らせを配布させて頂きましたが、下記の『ご来場の前に。』を再度よく読んでご来場いただきますと、こうしたイベント事に不慣れな田村材木店は非常に助かりますw
また近いうちに 「その3」 にて詳しい情報お知らせいたします。
多くの皆様に「来て良かったな~」って思っていただけるようなイベントになるように頑張ります!
是非4月7日のスケジュールは空けておいて下さい!
宜しくお願い致します。
SOLID WOOD MARKET 無垢一枚板展 開催のお知らせ
田村材木店では「SOLID WOOD MARKET」 ~日本の広葉樹と日光のスギ~
無垢一枚板展を、2018年4月7日に、田村材木店天然乾燥施設内で開催いたします。
SOLID WOOD MARKET(ソリッドウッドマーケット)は、広葉樹の名店「南会津のオグラ」全面協力のもと開催する『設計する人。デザインする人。施工する人。』のための、年に一度一日限りの展示即売会です。「肩に力を入れずに使える」をコンセプトに、気軽にお買い求め頂ける一枚板をご用意いたしました。
この展示即売会は、田村材木店の天然乾燥施設に無垢板を陳列し、御自由にご覧頂く形式で開催いたします。当日展示する無垢板は、この業界にいても目にする機会の少ない独特の表情が魅力の広葉樹が中心になります。そして、その魅力を十分にお伝えできるようPOPなどを作成して準備を進めています。
写真やインターネットでは感じ取れない「本物の質感。素材感。」を是非直接感じていただければと思います。
4月7日のSOLID WOOD MARKET開催に向けて、着々と準備中です。
製材業者が開催する展示即売会ですから・・・
堅苦しくなくて
自由に好きなように見ていただいて
なんだか無垢っていいな~なんて感じていただいて
そんな一日になるように頑張りますので、期待してください!
また追って近日中に、SOLID WOOD MARKETのご来場告知を行います。
尚、SOLID WOOD MARKETへのお問い合わせや資料の御請求は、田村材木店ホームページ内「お問合せ」からお願い致します。
木材の割れと強度の関係
木材は割れると強度が落ちるのか?
とある建主さんから
「うちの木材が割れちゃって・・・ 家壊れちゃわないかな・・・」
と、相談の連絡があった。
つい最近、弊社で納品したポーチの柱も
外部の日の良くあたる場所に使用したせいか
横並びに使用している数本のうち、1本だけが干割れしてしまった。
ちなみに・・・
田村材木店の「天然乾燥施設」。
この建物は木材を自然に乾燥させるための施設で
壁がなく風の通りがめっちゃよいw
全て日光産のスギでできている。
柱は6Mの120ミリ角材を4本抱き合わせ、筋交いもない。
よく見ると・・・
ひゃ~!割れてる。
このままじゃ、この施設もたないぞ~
なんて事にはなりません。
弊社の天然乾燥施設の柱の場合、ボルトで固定しているので
ボルトの位置から割裂が生じる場合を想定しなくちゃいけないけど
単純に割れが入っている事については
全く全然これっぽっちも心配の微塵もミジンコもない!
さて、どういうことでしょう。
この「木材の割れと強度の関係」。
全国の各研究機関で実証実験がなされ、木材業界ではもう当たり前の話。
業界にいたら、今さら恥ずかしくて聞けないレベルになってる。
ここの所、こうした「割れと強度」に関する質問が続いたので
少し小難しくなるが、今後の為に、自身の復習もかねて記載してみよう~
と思うので、長々と記載する事になる?ので、暇な人はご覧ください。
我が栃木県が誇る「栃木県林業センター」。
全国の中でも、木材業界にこれほど貢献してくれている研究機関はないでしょう。
民間が今必要としている情報を、民間の視点で研究している。
ちょっと言い過ぎかもしれないけど
全国でも栃木が林業・木材産業の中核を担えているのは
この栃木県林業センターがいるから。
そして!木材の割れと強度に関する実証実験のデータ量も日本一!
非常に誇らしいw
<木材工業Vol.64の文献より>
3.1.3座屈性能
平均座屈強度は、割無材で7.8±1.5Nm㎡、割有材で8.7±2.1Nm㎡を示し、割有材の方がやや高い値を示した。特に、断面12.0㎝正角の場合、座屈強度は、1%水準で割有材の方が高い値を示した。これらの結果より、材面割れによって座屈強度性能は低下しないことが推測された。なお、破壊形状は、割無材と割有材ともに同様であり、割れ部位を起点に変形や破壊が起こることはなかった。(一部抜粋)
少し専門用語が出てくるので、ちょっと整理してみよう。
ちなみに「座屈」っていうのは、主に、柱(はしら)等のように
縦に使用したとき、上から重さが加わると
上と下で固定しているから、横に逃げていって折れちゃう。
って感じのこと。
干割れもそうだけど、始めから割れを入れておく
「背割れ・背割り」の場合はどうなのか?
弊社で、天然乾燥の柱を造ると ↓ こんな感じで切り込み的な背割れを入れている。
ん~
見方によっちゃ、自然に割れた干割れよりも、パックリと割れてる。
というか割っている。
こうした「割れ」が入った木材を「柱」に使用した場合
割れた部分が影響して、座屈によって木が折れてしまうのか?
ってことが一つ目の問題。
先程記載した栃木県の文献と
2008年10月7日付けで発刊された日刊木材新聞の記事を合わせて
簡単に解釈して説明すると
木材は長手方向に強い細胞同士が繊維方向に繋がっている。
基本的には、木材の割れは繊維方向に沿った形でしか発生せず
割れがあっても強度低下はない。
それどころか、実証実験の結果、同じ条件で生産された木材のなかで
干割れが入った木材の方が強かった。というデータもある。
元々体の硬い?強いやつは干割れしやすい。ってことだろう。
ちなみにヒノキの文献もある。
<木材学会誌Vol60 の文献より>
背割り加工がヒノキ正角実大材の座屈、曲げ及びせん断性能に及ぼす影響
ヒノキ正角実大材(10.5cm角)の背割り深さ(材面の幅に対して30及び50%)及び荷重面に対する方向が、座屈、曲げ及せん断性能に及ぼす影響を調査した。座屈性能、曲げヤング係数及び静的曲げ試験における比例限度比は、背割りの有無の間で有意な差は認められなかった。(一部抜粋)
結論は
干割れしてても、背割れが有っても強度は落ちない!
むしろ強い傾向にある!ってこと。
ただし、接合部に関しては要相談です!
ちょっと余談になるけど、弊社の社長は年に1~2回ほど
地元の小学校で、「木の話」をしている。
その時に使用するパワーポイントのスライドが
小学生用なので超簡単。一部紹介しましょう。
木は簡単に説明するとストローのような管の集合体。
例えストロー同士が引き離されても
強さに関しては問題がない。ってとこかな。
続いては「横架材」。
横に使う材は「曲げ強さ」と「曲げヤング」という数字で強さを測ることができる。
下の写真は、2004年に栃木県林業センターへ木材を持ち込んで
実際に破壊試験を行ったときの写真。
その時は4000×120×270(㎜)を中心に、約100本程度を破壊した。
今思えば、実験の為とは言え、折角山から木を切り出して自社で製材したのに
データと共に、薪が沢山出来た。
はぁ~ もったいない・・・
と、こんな感じで、割有材と割無材を破壊して、曲げとヤングを計測する。
<木材工業Vol.48の文献より>
2.1干割れの曲げ強さに及ぼす影響
干割れが顕著なほど曲げ強さは高い傾向を示している。干割れによって縦断面が大きく欠損した材であっても、曲げ強さが低いとは言えず、むしろ干割れを生じやすい材の曲げ強さは、材質的に高いことが示唆されたものといえる。(一部抜粋)
2.2干割れの曲げヤング係数に及ぼす影響
曲げヤング係数に対しても干割れを生じやすい材の方が高い値を示す事がかなり明確に示唆されている。このことは、材が変形しやすいほど表面割れが発生しにくいとされている。(一部抜粋)
まとめ
干割れは曲げ強さ及び曲げヤング係数には影響せず、むしろ干割れを生じやすい材はそれらの値が高い傾向を示すことが示唆された。また、干割れを生じやすい材の予測指標としては、偏心率などの視覚的因子よりも、曲げヤング係数が高い推定精度を示すことが分かった。(一部抜粋)
※以上の文献から引用された内容は、一部抜粋である事から、記述する内容の責任は田村材木店にあります。記述内容に関する質問やコメントは田村材木店で対応いたします。
田村材木店が製材・生産する部材は「天然乾燥」「ハイブリッド乾燥」が主。
自然に乾燥すれば、芯の入った材は必ずといっていいほど割れる。
割れは強さと乾燥の証明!
見た目を気にする人もいるけれど、これが原因で建物が傾いたりしちゃう事はない。
使用する箇所に応じて、必要な含水率までしっかりと乾燥させること。
乾燥方法に合わせた施行を行うこと。
これが重要。
もう一度言おう。割れは怖くない!
また、長々と書いてしまった・・・
byたべすぎ
脇役だって凄いんだぜ!
30坪程の「木の家」を一軒建てようと思うと
さて、何本ほど「木」を伐ればいいのか?
勿論、どんな「木の家」なのかによっても結構変わりますが・・・
高さ20~25m位。樹齢50~60年位。
このくらいの「木」なら、35~45本伐ると、その木の家に使用する「木材」は
全て賄える計算になります。
田村材木店は「一棟挽き」の材木屋さんなので
大きな木の根っこの方から、カラスがとまっている頭の天辺まで
余す事無く製材します。
中でも、最も多く木材を消費するのが「構造材」。
構造材は「骨組み」の事。
人で言う所の、まさに「骨」にあたる部分。
この構造材で木材使用量の約半分を占めちゃいます。
構造材は、素人目には解りづらいかもしれませんが
作る側の特徴がよく反映された製品作りがされています。
田村材木店の場合。
続いて「造作材」。
こちら造作材は、建築の花形!最終的に木の家を演出する
木が露出して見えてくる部材。
製材工場のある意味「価値」はここで判断されかねないほど
こだわりが集約されている製材品です。
造作材にも様々ありますが、一例を紹介すると・・・
数ある弊社の製材品の中でも「全国発送率」が最も高い
日光産の杉を素材とした、白太:杉枠材・杉階段材。
そして、今回のメイン。
「羽柄材・野物材」
どうしても、材木屋が製材する製材品の中で、影が薄いのが「羽柄・野物材」。
しかし!
人に例えるならば、肉であり筋であり、小骨?で、なくてはならない重要な部材。
更には!最も外材率が多いのもこの部材。
弊社では当たり前に造っていますが、製品市場を覗いて見ると
意外にこの規格の製材品は外国産が多いそうな・・・
国産材自給率を上げるためには、野物・羽柄材を国産にしなくては!!
という事で、弊社の野物・羽柄材をちょっと紹介。
まずは、野縁(ノブチ)。
野物の王様?。天井の下地などに使用されますが、1棟で300~500本ほど使用する
なくてはならない部材。
特に弊社の野縁(ノブチ)は、小さな部材なので、施工の事も考えると
節は小さめ。狂いが少ない。よく乾燥している。が条件になるので
市場に出回っている製品に比べてめっちゃ良材!!
一度使っちゃうともう今までには戻れませんw
そして、弊社が最も得意としている野物・羽柄材といえば
45mmシリーズ!
断面の巾が45mmになる製材品。
例えば・・・45×90㎜。45×105㎜。45×120㎜。45×135㎜・・・などなど
使い方の一例としては、間柱や筋交(筋違)、そして屋根の垂木(タルキ)など。
耳付きの原板でゆっくり自然乾燥した後に、かなりアナログ的ですが
一枚一枚、木の木目を見ながら指定の寸法に割いていきます。
材木屋としては、使用量の多い「構造材」や
化粧材として使用する「造作材」にスポットを当てたがりますが
田村材木店の「野物・羽柄材」は、それと同じくらいこだわって造っているので
脇役だけど実は『玄人受け』する最高品質なのだ~!!
と、言いたいが為のブログでした。
byたべすぎ
とちぎ日光材。県外出荷中。
日光は桜の見頃を向かえ、田村材木店の桜も満開です。
今から20年程前に、日光の縁日で購入した、高さ1m程だった苗木が
今ではこんなに花を咲かせています。
最近老眼で小さ文字が見えなくなってきた。
ん~ 20年なんてあっという間だ。
さて、本日は長年お付き合いを頂いている、兵庫県のとある工務店さんに
日光産の良質な木材を出荷しました。
栃木県日光地区の「とちぎ日光材」は品質日本一。
スギやヒノキを始めとする有用樹種は、縦に長い日本列島に於いては
南下すれば、成長が早く比較的密度の低い低品質の木材になり
北上すれば、雪害等の影響で傷の多い木材が産出されている。
栃木は頃合の良い場所なのだろう。
日本には、スポット的に良質な木材の産地があるが、県全体の平均値を取れば
間違いなく栃木県は日本で最高の品質を誇る木材が産出される地域。
中でも「日光地区」は、栃木県内の4つのエリア、日光・八溝・高原・三毳の中でも
最も出荷量が多く、品質も高い。
栃木は日本一印象が薄い県でもあるが
その昔、日本三馬鹿県の一つという話を聞いたことがある。
首都圏に近く、観光資源もあり、災害も少なく
木材を始めとする良質な資源もある。
色々な要素が揃っていると、人は努力しなくなるのだとか・・・
栃木県にお住まいの方よりも、他県の方のほうが
栃木の素材の良さを理解して頂けていると実感する事が多い。
特に建築に至っては・・・
栃木には、日本一良質な木材があって
大谷石、烏山和紙、粟野麻紙、葛生しっくい などなど・・・
日本を代表する建築資材が揃っている県はそうそうない。
是非、家を建てる際には「栃木県産」を御指定下さいw
byたべすぎ