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2016年6 月

ふたご

大きな大きなふたご丸太の製材を仰せつかりました。

 

 

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直径80センチの仲良しふたごさん、計180センチ程の大きな杉の丸太が2本。

 

 

 

 

こちらは日光市内のとある神社の御神木の元玉(もとだま)で、樹齢は推定200年超。

やむなく伐採となった様ですが、根元の繋がり部分を生かして広い盤を取りたいとのことで賃挽き製材を承りました。

 

 

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両材ともに年輪に沿ってひび割れが入っています。

これは「目廻り」といって、樹幹が強風で揺らされ、根元に集約された力によってできた年輪の剥離で、

樹齢の高い原木にはしばしば見られる現象・欠点です。

 

 

 

想像に容易いと思いますが、製材すると目廻りからポロリと割れてしまいます。

ですので、できるだけ目廻りを避けたり・直行しないように製材する必要があるのです。

 

 

 

 

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これだけ大きくて短い材は台車に入れるだけで一苦労。

 

 

 

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通常では有り得ない方向性で丸太が台車に乗っています(笑)

普通は小口を横に向けて丸太が寝た状態で製材をしますが、今回に限っては安定性が非常に悪く危険な為、立ってもらう事に。

 

 

 

目廻りがだいぶ心配ですが、ノコを入れてみましょう。

 

 

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中杢が3度あらわれる様な、普段見ることのない奇妙な杢目に見入ってしまいました。

 

 

 

二本目はこんな乗せ方!!

アクロバティーック!

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ふたご丸太、製材を初めてしましたがとてもデリケートでした。

 

ふたつの丸太が接続されているので巾が異常に広くなるのですが、その分巾方向で強度が弱くとても折れやすく、製材後定盤に倒れただけで真っ二つに割れた板もありました。

しっかり乾燥させれば強度も上がってくるとは思いますが、扱い難い印象は否めません。

 

 

 

 

今回、大径木を製材するにあたり外注製材となりました。

日常的に末口3尺クラスの堅木を挽いている協同組合です。

長さ11M、元口4尺まで挽けるというのですから驚きです、関東近辺各地から製材依頼があるそうです。

 

 

 

 

そんな製材工場にあって弊社にはない設備がこちら↓

 

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帯鋸に油を吹きかける為の噴霧口が設置されています。

 

鋸焼けを防ぐために製材中ずっと噴霧していました。

弊社の場合は折を見て油漬けのタオルを鋸に押し当てる程度ですが、主に広葉樹を製材している製材機には必須の設備なのでしょう。

 

 

おまけ♡ ボタンフェチのあなたに。

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BY:のみ杉