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朽ちかたの違い

 

3カ月程のプチ実験(と言う程でもありませんが)の結果が出ましたのでご報告を。

 

 

 

弊社の倉庫で商品の養生用に使っていた「針葉樹合板」の9㎜厚品、

 

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乱暴に扱っていたのでずいぶんと傷だらけの針葉樹さんですが、

 

こちらに実験台になってもらいました。

 

 

 

 

まずは弊社の天然乾燥倉庫の片隅、駐車場近辺のアスファルト露天にベタっと敷きます。

 

朝から晩まで太陽にさらされて、雨が降れば止むまで濡れ続けることができる、

 

実験に最適な環境を持った場所です。

 

それから・・・

 

あとは数ヵ月待つだけです(笑)。

 

 

 

 

 

 

あれから10週間~

 

あの針葉樹さんが脅威の変貌を遂げました。

 

こちら↓

 

DSC_0252

予想通りですが、予想以上のヨレヨレっぷりに「合板不信」になりそう。

 

日本の住宅建築には、床下地・屋根野地板・外壁下地・内装壁下地に合板が使われていますし、

 

さらに言えば複合フローリングの基材・貼物の和室天井板の基材等にも使われています。

 

こんな過酷な条件下での使用は無いとしても、ちょっと嫌な感じですね。

 

 

 

 

 

比較対象として、杉の無垢材を同様の条件下で半年以上放置してみました。

 

合板よりは厚い 20㎜×200㎜ サイズですが、写真の様な状態です。

 

DSC_0253

 

これまた予想通りではありますが、予想以上に劣化が進んでいません。

 

紫外線の影響で表面は黒ずんでいますが、カットした木口にて内部に経年の影響が出ていないことが確認できます。

 

 

 

この他に、弊社事務所の外壁に使用している杉板、築21年の経年変化です。

 

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古さは否めませんが、現役でバリバリやってます、若い者には出せない味があります。

 

 

 

 

 

 

合板や新建材等の工業化製品は、便利で施工性も良く供給体制もしっかりと整っていますので、

 

施工側は非常に採用しやすい資材です。

 

しかしその反面、冒頭で示した様な脆弱性も持ち合わせています。経年と共に劣化して、

 

決して経年美化と呼べる変化はしません、味わいも無く朽ちるだけです。

 

 

 

 

 

「合板が無ければ家が建たない」などということはありません。

 

元は本物の木材だけで家は建っていたのですから。

 

下地材から外壁材まで、田村材木店ではその供給が可能です。

 

永く住まうためにご一考ください。

 

 

BY:のみすぎ

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