脇役だって凄いんだぜ!
30坪程の「木の家」を一軒建てようと思うと
さて、何本ほど「木」を伐ればいいのか?
勿論、どんな「木の家」なのかによっても結構変わりますが・・・
高さ20~25m位。樹齢50~60年位。
このくらいの「木」なら、35~45本伐ると、その木の家に使用する「木材」は
全て賄える計算になります。
田村材木店は「一棟挽き」の材木屋さんなので
大きな木の根っこの方から、カラスがとまっている頭の天辺まで
余す事無く製材します。
中でも、最も多く木材を消費するのが「構造材」。
構造材は「骨組み」の事。
人で言う所の、まさに「骨」にあたる部分。
この構造材で木材使用量の約半分を占めちゃいます。
構造材は、素人目には解りづらいかもしれませんが
作る側の特徴がよく反映された製品作りがされています。
田村材木店の場合。
続いて「造作材」。
こちら造作材は、建築の花形!最終的に木の家を演出する
木が露出して見えてくる部材。
製材工場のある意味「価値」はここで判断されかねないほど
こだわりが集約されている製材品です。
造作材にも様々ありますが、一例を紹介すると・・・
数ある弊社の製材品の中でも「全国発送率」が最も高い
日光産の杉を素材とした、白太:杉枠材・杉階段材。
そして、今回のメイン。
「羽柄材・野物材」
どうしても、材木屋が製材する製材品の中で、影が薄いのが「羽柄・野物材」。
しかし!
人に例えるならば、肉であり筋であり、小骨?で、なくてはならない重要な部材。
更には!最も外材率が多いのもこの部材。
弊社では当たり前に造っていますが、製品市場を覗いて見ると
意外にこの規格の製材品は外国産が多いそうな・・・
国産材自給率を上げるためには、野物・羽柄材を国産にしなくては!!
という事で、弊社の野物・羽柄材をちょっと紹介。
まずは、野縁(ノブチ)。
野物の王様?。天井の下地などに使用されますが、1棟で300~500本ほど使用する
なくてはならない部材。
特に弊社の野縁(ノブチ)は、小さな部材なので、施工の事も考えると
節は小さめ。狂いが少ない。よく乾燥している。が条件になるので
市場に出回っている製品に比べてめっちゃ良材!!
一度使っちゃうともう今までには戻れませんw
そして、弊社が最も得意としている野物・羽柄材といえば
45mmシリーズ!
断面の巾が45mmになる製材品。
例えば・・・45×90㎜。45×105㎜。45×120㎜。45×135㎜・・・などなど
使い方の一例としては、間柱や筋交(筋違)、そして屋根の垂木(タルキ)など。
耳付きの原板でゆっくり自然乾燥した後に、かなりアナログ的ですが
一枚一枚、木の木目を見ながら指定の寸法に割いていきます。
材木屋としては、使用量の多い「構造材」や
化粧材として使用する「造作材」にスポットを当てたがりますが
田村材木店の「野物・羽柄材」は、それと同じくらいこだわって造っているので
脇役だけど実は『玄人受け』する最高品質なのだ~!!
と、言いたいが為のブログでした。
byたべすぎ
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