すりばん
版・・印刷物を転写させるための用具。
摺り・・こすって写し取ること。
合わせて「摺り版」
ひと昔は、柱や桁・造作材や野物材等の小割り品まで全ての製品に摺ったものですが、現在では製品シールが多くなって、少数派となってしまいました。
結構な手間が掛かるので、いたしかた無いところではあります。
でも、摺り版ってなにをどうやって「摺って」いるのか御存知??
まずはその 黒~い 黒墨。
黒いスプレーで代用している会社もあるようですが、これ用のあれが売ってるんですね~
「刷り込み墨の素」
なかを覗くと
黒過ぎて見えない
身の危険を感じる程、恐ろしく黒いクリーム(笑)。
爪の間に入ってしまったら・・・うわぁぁぁ
ですが、無臭だし公害物質も含んでません。
すぐ乾くし、よーく伸びます、優れものでオススメです。(誰に?)
墨の素を、特製摺り版ケース!に移します。
摺り版がとーっても摺りやすい小判型の入れ物。
持ち運びしやすいし、こじんまりと何だか好きな形状。
この中には手ぬぐいの様な布が入っていて、そこに墨の素をなびってなびって、さらに満遍なくこねこねします。
さらに水を少し入れて、さらにさらにこねこね伸ばします。
これが結構楽しい。
墨の準備よーし!
あとはこの年季の入ったブラシで、とことん摺ります。
個人的には、少しかすれて文字が不明瞭な方が味があって好きです。
でも最初の ひと摺り目 は気合が入って必ず濃いめの摺り版になるという、摺り版あるある。
ちなみに先代が使っていた摺り版
弊社屋号の「まるいち」の下に記されているのは、「良材」。
先代の思いは現在もしっかりと受け継がれていますよ。
BY:のみすぎ
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