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山に行こう! W様施主伐採。

7日、日曜日。空は快晴。

絶好の伐採日和に、W様ご家族が伐採の為、山にお越しになられました。

今月は、「山に行こう!」の伐採事業が多いので、これから山に入る皆様の参考になるよう、W様の伐採風景写真を多くちりばめながら、「山に行こうスペシャル!」って事で、ちょっと長めになってます。

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足尾から粟野にぬける山道からの風景。くねくねでやたらと狭い。あまりお勧めできるコースではありませんが、粟野から30分ほどで足尾銅山まで行くことができます。伐採の帰りは足尾銅山観光ってのはどうでしょう。?
前回通った時は「雪」でしたが、今日は男体山までよく見えるいい天気。それにしても山ばっかりで、日光の約80%は山林ってのも頷けますね。次回は「前日光道」が開通したみたいなので、そちらを通ってみようかな。


さて、山にW様と工務店様が到着し、山での注意事項や本日の流れを説明。準備が整ったところで木を探しに出発です。

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事前に、このくらいの太さでこんな感じの木を選ぼう。って伝えてはおくのですが、山に入ると辺りは木だらけ。その中でも「なにか感じる木」があるそうな・・・

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太く真っ直ぐに伸びた大木。
遠くから見た時はそんなに太く感じなかったんですが、すぐ近くまで行くと、その大きさに圧巻。

「これから伐採させていただきます。」
80年の大木に感謝です。



それでは、伐採準備に取り掛かりましょう。
まずは、チェーンソーの使い方。50ccのバイクに匹敵するパワー!安全第一で施主自らの伐採が始ります。

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慎重に切り口を定めて鋸を入れていきます。

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最後は、専門の伐採夫が伐倒。
「倒れるぞ~!!」

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地響きと共に、山での命に終わりを告げます。
本当にありがとう・・・
この木は、当社に運搬され、「W様邸の大黒柱・大桁」に生まれ変わります。

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空に「ぽっかり」あいた穴。
今まで、この木が立っていた場所。

伐った、切株にサイン。

お子様も、この経験をずっと覚えていてくれるとうれしいな。


何度立ち会っても、木が倒れる瞬間は感慨深いものがあります。
だからこそ、施主もこの木を、そして家に愛着が生まれるのだと思う。勿論、当社もこの木を無駄にしないように思いを込めて製材して、最高の製品に仕上げなくては!と強く思う瞬間です。

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伐り倒した木は、重機でその後の玉切りがしやすい所に移動します。
ここでまた、この木の長さにびっくりです。
今度は横たわった木を、柱や桁など、実際に使う長さに切っていきます。

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W様。今日はお疲れ様でした。
いかがでしたでしょうか?少し、山や木を見る目が変ったでしょうか?
この木がW様の新しくできる家を支える、骨になります。勿論、この1本だけでは家は建ちませんので、引き続き図面に沿って高見林業が伐採を行います。
年内中にはすべてが揃うでしょう。

当社は『森の恵みをカタチに変える』事が役割です。

これからW様邸の素材たちが当社にやってきます。この経験と感動をそのまま製材に移し、最高の大黒柱や梁・桁へと責任をもって作り上げていきます。

山と製材と建築。木の家を建てる過程で必ず通る経路です。
近年の建築では、建築以前のルートなんて誰も解らないし、気にもかけない。そんな家造りが一般的になっていますが、私たちが行う「山に行こう!」は元来の建築の原点に立ち返り、難しい言葉で言うと「トレースアビリティー(生産履歴)」を、森林認証のルールに則って進め、関わり合う人たちが、実際に顔を合わせて話をしながらお互いを確認していく。そんな、顔の見える家造りです。

『建て主にとって顔が見えることは安心に繋がり、業者にとっては責任に繋がる。』

そんな思いを胸に、それぞれの立場で責任を果たしていく。
それが私たちの行っている「山に行こう!」です。


ん~ なんだか固いお話になってしまったが、これから山に来られる施主様。
固くならずに、かる~い気持ちで、遊びに来てください。
きっと、いい思い出ができると思いますよ。



※今日のおまけ。

Dsc09202 伐採後、みんなで食べる昼食。
今では行きつけの店になってしまった
「山の神ドライブイン」。
ここの蕎麦は、わざわざ足を運んでも食べたい絶品です。

←これはうどん。

ここの「うどん」も、かなりうまい事がわかり、最近では「うどん派」に転向です。
すこし緑色しているのがわかりますか?
昆布が練りこんであるそうだ。

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