トピックス

TOP > トピックス

« ヒノキ 中心部の含水率 | メイン | 良材が続々と! »

地味な作業

まず始めに、杉の12×30㎜の桟木を5センチくらいの長さにカットします。

 

今回は約80個ほどカットしました。

 

それから梱包用のPPバンドを2メートル程度準備して、ハサミでチョキチョキとこれも5センチくらいの長さにカットしていきます。桟木と同じ数量を作ります。

 

 

DSC_0049

 

 

 

 

 

 

 

 

切り終えたら今度は ホッチキスを用意しましょう。

 

DSC_0051

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木片を立ててその上にPPバンドを乗せて、ホッチキスでPPバンドと木片を留め付けていきます。

 

DSC_0053

 

 

ちなみにホッチキスは英語だとステープラー。

ホッチキスはステープラーを発明した人の名前なのです。

 

 

DSC_0054

 

 

この作業を

 

 

 

黙々と

 

 

 

カチョン・カチョンと

 

 

 

繰り返すこと

 

 

 

うん十回・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

完成!

 

DSC_0055

 

ホントはもっともっと沢山作ってます。(大変さアピール)

 

 

 

 

 で、これなんだ?と言いますと。

 

 

DSC_0056

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木材どうしをくっつけない様に、隙間を空ける為の部材なのでした!!

 

固有名称がわかりませんので、あれとかコレとか言ってます。

 

DSC_0058

 

PPバンドの「青い羽根」が無いと、隙間にするすると落ちて行ってしまうのです。

 

DSC_0059

 

 

DSC_0062

 

きれいに等間隔の隙間のある梱包が出来上がりました。

 

 

 

なぜこんなことをするかと言いますと、

 

「加圧防腐注入加工」の加工窯に入れる為です。

 

 

 

防腐注入設備は、ガソリンなどを運搬するタンクローリーみたいな円筒形をしていて、中に材料を入れて密閉し、徐々に空気を抜いて真空状態にします。そこに防腐薬剤を投入することで内部まで薬剤が含浸するわけです。

 

その際、材料どうしがぴったりくっついていると均等に染み入らない可能性があるので、地味~な作業が必要になってくるのです。

 

 

 

 

 

 

で、数日後注入加工が完了した材料が返ってきました。

 

DSC_0147

 

染みてますねー、染み染みですねー。

 

DSC_0146

 

 

こちらは「タナリス」という緑色(?)付きの薬剤です。

 

注入処理していない材料よりも5倍程度防腐効果があるとメーカーさんはおっしゃっています

私もそう思います。

 

 

DSC_0149

 

 

 

ウリンやバツ・イペ・ジャラなんかは耐候性が非常に高い樹種ですが、お値段もヒジョーにお高いです。

 

比べて、防腐注入加工は思いのほか安価なものです。

更に、そこに安価な杉を組み合わせることにより、とてもリーズナブルで、耐候性のお高い品ができあがります。

 

 

 

ぜひ、選択肢のひとつとして頭の隅に置いてくださいませ。

 

 

 

BY のみすぎ

コメント

フィード You can follow this conversation by subscribing to the comment feed for this post.

この記事へのコメントは終了しました。