地味な作業
まず始めに、杉の12×30㎜の桟木を5センチくらいの長さにカットします。
今回は約80個ほどカットしました。
それから梱包用のPPバンドを2メートル程度準備して、ハサミでチョキチョキとこれも5センチくらいの長さにカットしていきます。桟木と同じ数量を作ります。
切り終えたら今度は ホッチキスを用意しましょう。
木片を立ててその上にPPバンドを乗せて、ホッチキスでPPバンドと木片を留め付けていきます。
ちなみにホッチキスは英語だとステープラー。
ホッチキスはステープラーを発明した人の名前なのです。
この作業を
黙々と
カチョン・カチョンと
繰り返すこと
うん十回・・・・・・
完成!
ホントはもっともっと沢山作ってます。(大変さアピール)
で、これなんだ?と言いますと。
木材どうしをくっつけない様に、隙間を空ける為の部材なのでした!!
固有名称がわかりませんので、あれとかコレとか言ってます。
PPバンドの「青い羽根」が無いと、隙間にするすると落ちて行ってしまうのです。
きれいに等間隔の隙間のある梱包が出来上がりました。
なぜこんなことをするかと言いますと、
「加圧防腐注入加工」の加工窯に入れる為です。
防腐注入設備は、ガソリンなどを運搬するタンクローリーみたいな円筒形をしていて、中に材料を入れて密閉し、徐々に空気を抜いて真空状態にします。そこに防腐薬剤を投入することで内部まで薬剤が含浸するわけです。
その際、材料どうしがぴったりくっついていると均等に染み入らない可能性があるので、地味~な作業が必要になってくるのです。
で、数日後注入加工が完了した材料が返ってきました。
染みてますねー、染み染みですねー。
こちらは「タナリス」という緑色(?)付きの薬剤です。
注入処理していない材料よりも5倍程度防腐効果があるとメーカーさんはおっしゃっています。
私もそう思います。
ウリンやバツ・イペ・ジャラなんかは耐候性が非常に高い樹種ですが、お値段もヒジョーにお高いです。
比べて、防腐注入加工は思いのほか安価なものです。
更に、そこに安価な杉を組み合わせることにより、とてもリーズナブルで、耐候性のお高い品ができあがります。
ぜひ、選択肢のひとつとして頭の隅に置いてくださいませ。
BY のみすぎ
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