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2008年12 月
森林認証材の家
先月、 「山に行こう!」 で伐採体験をされた、I 様の家が上棟になりました。
山から搬出された森林認証材原木は、全て当社で製材を行い、出荷時には「すりばん」と呼ばれる、文字が型抜きされている鋼板を使って、柱1本々に「森林認証材」の証明を刷り込みます。
そして、「証明ステッカー」。柱は勿論のこと、桁や梁など「すりばん」が擦れない所には、ペタペタと貼ってあります。
今では、スーパーなどに行くと「この大根は私がつくりました。」なんて、表示を目にすることも増えてきましたが、建築材料に至っては、まだまだそこまで必要とされていないのか、関心がないのか・・・ 誰が関わってこの製材品ができているのかなんてわからないのが現状です。
この「森林認証の表示」は、こうした生産履歴を明らかにする事も盛り込まれた制度に沿って行っています。
やっぱり建てる人にとっては「安心」ですよね。
どこの山から切り出されたのか、誰が製材したのかがわかるって。
森林認証フォーラムIn栃木 報告
森林認証フォーラムin栃木を開催しました。
12月15日(月)、平日の午後1時30分からという時間にもかかわらず、多くの皆様にご参加いただき、「森林認証」についての、基調講演・パネルディスカッションを開催することができました。
↑ パネルディスカッション「県内における認証材の流通と課題」について、川上から川下までのパネリストによるディスカッションが行われました。
↓ 宇都宮大学農学部教授 内藤先生による「森林認証制度と森林管理」を演題に基調講演が行われ、「森林認証とは何か?」を丁寧に講演頂きました。
最後は、大日本山林会副会長の箕輪様に、まとめのコメントを頂き、フォーラムの幕を閉じました。
今後も栃木森林認証協議会では、引き続き「森林認証」の普及啓蒙を続けてまいります。
森林認証フォーラム in 栃木 開催のお知らせ
森林認証フォーラム in 栃木
日時:2008年12月15日(月) 13:30~16:30
場所:宇都宮大学 大学会館2F多目的ホール
(宇都宮大学峰キャンパス 宇都宮市峰町350)
主催:栃木森林認証協議会
後援:宇都宮大学・(財)地球人間環境フォーラム
協力:栃木県林業振興協会・栃木県木材業協同組合連合会
基調講演
演題 「森林認証制度と森林管理」
講師 内藤健司(宇都宮大学農学部教授)
パネルディスカッション
「県内における認証材の流通と課題」
【コメンテーター】
箕輪光博(大日本山林会副会長)
【パネラー】
林業家・製材業者・建築家・施主
【コーディネーター】
松英恵吾(宇都宮大学農学部准教授)
参加費:無料
森林認証ってご存知ですか?
森林認証が生まれた背景には、世界的な森林の減少と劣化による環境問題があげられます。この制度は、私たち木材に関わるものだけでなく、多くの皆様にも関係してきます。特にこれから「木の家」を建てようとお考えの皆様に於かれましては、是非ご参加ください。
もしかしたら、木(木造建築)に対する考え方が少し変わるかも・・・
ちなみに、私は製材業者のパネラーとして、参加させていただきます。
フォーラムに向けて12月8日に宇都宮大学にて最終打ち合わせを行いました。
フォーラムの見どころは・・・
建て主さん(木の家に住みたい!と思っている皆様)
スーパーなどで、「この大根は私が作りました。」なんて、表示見たことありませんか?森林認証は、誰が育てて、誰が加工して、誰が施工するのかを表示して、一生涯お住いになられる家への「安心」をルール化した制度です。どんな経緯で素材が流通してきたのかわからない・・もしかしたら違法に伐採された木で造った家?そんな事がフォーラムで見えてきます。
建築に携わる業者の皆様
「使っている木が違法だと知らなくて・・・」では済まない時代です。既に大手の企業も森林認証の取得に乗り出してきており、施主に対して説明ができない材は使えなくなってきております。森林認証とは何か?取得のメリットは?環境が叫ばれる中、必ず今後の建築には認証制度が必要になってきます。この機会に疑問を解消してみてはいかがでしょうか。
林業・原木に携わる皆様
適正に管理された持続可能と言える山林はどのくらいあるのでしょうか?林業だけで生計が立てられる林家はどのくらいいるのでしょうか?この森林認証のスタート地点は「山林」です。現在、栃木県に森林認証を取得した山林はご極一部。まだまだ面積も人も足りません。私たちと一緒に森林認証について考えていきませんか。
このフォーラムは入場無料、年齢制限・業種制限などなど一切ございません。
誰でも参加可能です。
できる限り多くの皆様と一緒に、「森林認証」について考えていけたらと思います。
是非ご参加ください。
※お車で来場される皆様にお知らせです。
会場は、宇都宮大学(峰キャンパス)内の、大学会館2Fにて行います。130名まで入場が可能です。来学に際しては、一旦正門脇の仮駐車場に駐車し、守衛門でゲート用のコインを受け取り入構してください。
山に行こう! W様施主伐採。
7日、日曜日。空は快晴。
絶好の伐採日和に、W様ご家族が伐採の為、山にお越しになられました。
今月は、「山に行こう!」の伐採事業が多いので、これから山に入る皆様の参考になるよう、W様の伐採風景写真を多くちりばめながら、「山に行こうスペシャル!」って事で、ちょっと長めになってます。
足尾から粟野にぬける山道からの風景。くねくねでやたらと狭い。あまりお勧めできるコースではありませんが、粟野から30分ほどで足尾銅山まで行くことができます。伐採の帰りは足尾銅山観光ってのはどうでしょう。?
前回通った時は「雪」でしたが、今日は男体山までよく見えるいい天気。それにしても山ばっかりで、日光の約80%は山林ってのも頷けますね。次回は「前日光道」が開通したみたいなので、そちらを通ってみようかな。
さて、山にW様と工務店様が到着し、山での注意事項や本日の流れを説明。準備が整ったところで木を探しに出発です。
事前に、このくらいの太さでこんな感じの木を選ぼう。って伝えてはおくのですが、山に入ると辺りは木だらけ。その中でも「なにか感じる木」があるそうな・・・
太く真っ直ぐに伸びた大木。
遠くから見た時はそんなに太く感じなかったんですが、すぐ近くまで行くと、その大きさに圧巻。
「これから伐採させていただきます。」
80年の大木に感謝です。
それでは、伐採準備に取り掛かりましょう。
まずは、チェーンソーの使い方。50ccのバイクに匹敵するパワー!安全第一で施主自らの伐採が始ります。
慎重に切り口を定めて鋸を入れていきます。
最後は、専門の伐採夫が伐倒。
「倒れるぞ~!!」
地響きと共に、山での命に終わりを告げます。
本当にありがとう・・・
この木は、当社に運搬され、「W様邸の大黒柱・大桁」に生まれ変わります。
空に「ぽっかり」あいた穴。
今まで、この木が立っていた場所。
伐った、切株にサイン。
お子様も、この経験をずっと覚えていてくれるとうれしいな。
何度立ち会っても、木が倒れる瞬間は感慨深いものがあります。
だからこそ、施主もこの木を、そして家に愛着が生まれるのだと思う。勿論、当社もこの木を無駄にしないように思いを込めて製材して、最高の製品に仕上げなくては!と強く思う瞬間です。
伐り倒した木は、重機でその後の玉切りがしやすい所に移動します。
ここでまた、この木の長さにびっくりです。
今度は横たわった木を、柱や桁など、実際に使う長さに切っていきます。
W様。今日はお疲れ様でした。
いかがでしたでしょうか?少し、山や木を見る目が変ったでしょうか?
この木がW様の新しくできる家を支える、骨になります。勿論、この1本だけでは家は建ちませんので、引き続き図面に沿って高見林業が伐採を行います。
年内中にはすべてが揃うでしょう。
当社は『森の恵みをカタチに変える』事が役割です。
これからW様邸の素材たちが当社にやってきます。この経験と感動をそのまま製材に移し、最高の大黒柱や梁・桁へと責任をもって作り上げていきます。
山と製材と建築。木の家を建てる過程で必ず通る経路です。
近年の建築では、建築以前のルートなんて誰も解らないし、気にもかけない。そんな家造りが一般的になっていますが、私たちが行う「山に行こう!」は元来の建築の原点に立ち返り、難しい言葉で言うと「トレースアビリティー(生産履歴)」を、森林認証のルールに則って進め、関わり合う人たちが、実際に顔を合わせて話をしながらお互いを確認していく。そんな、顔の見える家造りです。
『建て主にとって顔が見えることは安心に繋がり、業者にとっては責任に繋がる。』
そんな思いを胸に、それぞれの立場で責任を果たしていく。
それが私たちの行っている「山に行こう!」です。
ん~ なんだか固いお話になってしまったが、これから山に来られる施主様。
固くならずに、かる~い気持ちで、遊びに来てください。
きっと、いい思い出ができると思いますよ。
※今日のおまけ。
伐採後、みんなで食べる昼食。
今では行きつけの店になってしまった
「山の神ドライブイン」。
ここの蕎麦は、わざわざ足を運んでも食べたい絶品です。
←これはうどん。
ここの「うどん」も、かなりうまい事がわかり、最近では「うどん派」に転向です。
すこし緑色しているのがわかりますか?
昆布が練りこんであるそうだ。
杉羽目板(赤身・生節)施工例
格天井のある家。
F邸の現場に、進捗状況と「杉羽目板」の施工確認をしにお伺いしてきました。
それにしても、見事な技術で組み上げられた格天井。
近年では、あまりお目にかかれない匠の技です。
現場の木工事もあとわずか。最終の仕上げ工事に差し掛かっています。
最終の工程に伴い、最後の仕上げ材「杉 羽目板」の納材も完了し、施工後の仕上がり状況を確認してきました。
当社の「杉 羽目板」は「杉 無垢フローリング」と同様、こだわりを詰め込んだ製品です。
赤身だけでつくること。
埋め節をしないこと。
木表で加工すること。
その他もろもろ・・・
いつも在庫不足ですが、現在残り50坪程販売可能です。
ネット販売はしておりませんが、サンプルの発送は行っておりますので、お気軽に お問い合わせ ください。