トピックス

TOP > トピックス

« 2008年12 月 | メイン | 2009年9 月 »

2009年1 月

唐松(カラマツ)床板 製材中。

2月末に上棟予定のK邸様宅に使用する、唐松(からまつ)フローリング(床板)の製材を開始しました。

Dsc09583

この唐松は、地元栃木県日光市(旧栗山村)で伐採されたもの。
一般流通の大半を占める唐松原木は、間伐材などの小径木だが、床板を製材する場合は直径が20㎝以上の原木だけを使用する。日光の標高の高い山中には唐松の木がまだまだ多くあるが、関東近県では建築用途に唐松は登場しないせいか、伐採量も少なくこちらではなじみの薄い材種でもある。

唐松は、杉や桧と比べて、製品にするまでに結構な手間がかかり、製材中の製品ロスの有効利用や、ヤニ抜きを行うための特殊な乾燥技術を有している製材工場でないと、扱うのが難しいのも、流通が少ない理由の一つだろう。

Dsc09589Dsc09592 


しかし、出来上がった製品は、桧や杉に勝るとも劣らない美しい仕上がりになる。
表面強度は杉などに比べると高く、和洋折衷どんな家にも似合う。

この後、ヤニ抜き処理を行い乾燥工程に入っていきます。
施工後は後日ご紹介いたします。

ID様邸 出荷準備完了。

昨年末に「山に行こう!」で施主伐採されたID様邸の丸太は、製材・乾燥工程を経て、出荷準備が完了しました。

Dsc09563

いよいよ今月末に上棟!お楽しみに!

新月の木 その19

新年を迎え、1年越しの「新月の木」がいよいよ大工さんの下小屋に納材です。

思い起こせば2007の12月、エルヴィントーマが提唱する「新月期」ノイモントホルツ?なる時期に合わせ伐採がスタート。更には「木とつきあう智恵」に記載された最後の日に施主伐採。
それ以外にも、いろいろあって記載すると長くなるので、詳しくは当社のブログ「新月の木シリーズ」でって事で・・・
それと同じく当社のHP「新月の木実証実験」もどうぞ。


まずは、高々と当社で一番風通しの良い場所に桟積みしてあった、新月の木の狂い取り挽き直し製材を行うため、山を崩して順番に台車に投入する所から始まります。

Dsc09432Dsc09436

さすがに軽い。フォークリフトで持ち上げただけで、乾燥の度合いが実感できる。
製材した直後は、この量を持ち上げるとケツが浮いていた。

Dsc09492_2Dsc09444_2

Dsc09529Dsc09454

やはり、新月の木と言えど多少なりの狂いは生じているようだ。
勿論、乾燥の度合いを目視できる割れも入っているし、表面にはカビが入っている。

Dsc09463
挽き直しを行った残材の写真がこちら。
挽き直しの残材厚みむらで、材の狂いがよく解る。

(余談だが、この挽き直し材が、薪ストーブの焚き付けには最適!!適度な薄さと乾燥具合がいい感じで焚き付けには適しているんですね~)

しかし、木そのもの自体は非常に良い仕上がりで、葉枯らし天然乾燥独特の色艶が出ている。表面にあったカビも、数ミリの挽き直しを行っただけで全て挽き落とす事が出来た。夏場の時期も経てきたのにカビが中まで浸透していないのは、新月の影響か???
しかも、細かい割れは入っているものの、大きな割れが「含水率」と比較すると少ない。
ん~ これも新月の影響か?

これを鉋で仕上げるとさらに美しく仕上がるだろう。
香りも良い。挽き直ししている板材からも杉の香りがたちこめる。

さて、注目の含水率。
  Photo_24
Photo_25

上の写真は、挽き直し製材を行う直前に測定した含水率。
まずは、大桁材から納材を行うので、先行して挽き直しを行っているが、大桁だけで2トントラックで5台分。かなりの量があるが、平均して挽き直し以前の含水率は15%~20%の間で落ち着いているようだ。

Photo_26 Photo_27

こちらは、挽き直し後の含水率。
かなりバラツキが出た。低いものでは15%。高いものでは35%程度。
天然乾燥と考えれば、個体差が生じるのは当然の事で、予定通りに乾燥が進んだと思われる。
それにしても、綺麗な肌をしてる。うっとり眺めてしまうほど・・・

Dsc09555Dsc09575

さて、長期間当社の土場に桟積してあった部材も、大桁類が無くなり閑散としてきてしまったが、これから大工さんの進捗状況を見ながら、残りの柱材の納材を行っていきます。

山に行こう! IG様施主伐採。

雪の舞い散る中、IG様の施主伐採を行いました。

Dsc09421

この「山に行こう!」を何年やっているのだろうか?山にお迎えした施主様も100名を超えているが、意外な事に雪の舞い散る中伐採を行ったのは初めてで、かえって思い出に残る伐採体験となりました。

Dsc09294_3Dsc09301_4

昨夜から降り続けていた雪も、山に到着する頃にはすっかりやんで、一安心して事務所で打ち合わせをしていたら、吹雪・・・
それでも、日ごろの行いが良いせい(誰の?)か、伐採する頃には小雪になって無事伐採に取り掛かることができました。

Dsc09310Dsc09336

IG様が山の中をぐるぐると歩きまわって選んだ木がこれ。
樹齢90年の巨木です。
この木は、大黒柱と化粧の大桁になります。

Dsc09362

ご夫婦そろっての伐採です。でかいだけに50ccのチェーンソーでもなかなか伐れない!!

Dsc09378Dsc09377

伐りたてのオガ粉はしっとり湿っていて香りが強い。

この後、伐採した木は当社に運ばれ製材に取り掛かります。雪の日に伐った「寒伐り材」に加えて、今日は「新月」。
きっと良い製品になります。あとはお任せあれ!


おまけ。
Dsc09419
今日も締めは「うどん」。
蕎麦屋にきてうどんはないだろ~と高見林業にブ~ブ~言われ、蕎麦屋の親父には、最近うどんしか食わね~な~とチクチク小言を言われ・・・
それでもここのうどんは美味い。




Dsc09381
だいふく。
山までやってきた犬は初めて。なかなかに賢いこ奴は、チェーンソーの音にも動じることなく、伐採の様子を終始見守っていた。