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2008年8 月

社長のちょっとしたコラム。2

『やっぱり乾燥材でしょ。』の巻


近年になって「やっと」木の乾燥が如何に重要か、
うすうす?気が付いてきたようだ。

建築業者さんや、
建主さんとか、HPからの、お問い合わせの中で
質問のトップに君臨し続けるのは、「木の乾燥」について。

その都度説明をしたり、メールにて返信したりとかで対応していますが
共通して言えるのは、インターネットが発達した現代において
ありとあらゆる情報がいとも簡単に手に入るようになったせいか
皆さん結構詳しく知っている。

乾燥の話が出てくる建主は、間違いなく家についての勉強をしている。
しかし、こうした建主さんは、まだまだ少ない。

もしおれ自身が自分の家を建てる、なんて事になったら
「木の乾燥」は極当然についてくる上での樹種の選択になるが
一般的には、当然ではないらしい。

某有名所のハウスメーカーも「桧 無垢材」と、うたっているが乾燥材じゃない。
建主も、桧の無垢材を使っているから安心!と思っているのだろうか?
信頼して依頼しているのだろうから、「乾燥材」かどうかなんて考えもしないのだろうか?

責任はどちらにあるのか?
コストを下げる為に迷走する「業者」か?
それとも、知る事をしない「建主」か?

つい先日、当社で納材した先の建主さんに
「私の家の木は、どんな乾燥方法で乾かしたんですか?」って聞かれた。
よく考えると、自分の家は乾燥材で造られている事を知っていて
しかも、乾燥方法には幾つかの方法がある事も知っている?ってことですよね。

ここぞとばかりに、みっちり説明させて頂いた。
お時間がある方は、私を見かけたら何なりと質問してください。
途中で話を変えるのは「反則」とします。

まあ、この際なので、このブログに「木の乾燥」について記載しておこうとも思ったが
現在の乾燥方法は多岐に渡り、工法によっても選択肢が変わってくる。
結構単純ではない。
暇を見つけて長々と書いてみたい。
気になる方はこちらに少しだけ記載してありますので参考にどうぞ。


でもって、これから家を建てようとお考えの皆様へ

『家は木造だよな~』

『やっぱり無垢材だよな~』

と合わせて

『乾燥材であればそれでいい。(低めのトーンで)

なんて言ってみません?

プロっぽくていいんじゃないでしょうか?(笑)


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ちなみに、生材(未乾燥材)を使ったら
こうなりました。    →
大きな地震がこなければいいんだけど・・・

社長の現場日記。

日光は毎日雨。
こうした雨が続くと、現場の進行も遅れがちになり、現場の進行が遅れると
納材のスケジュールも立てづらくなる。
今日は1日を割いて、現在建築中の現場を回る事にしました。

1日で回る目標軒数は10軒。
さあ出発!


まず到着したのがO邸。

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静かな森の中にひっそりと建つO邸は、緑に囲まれた自然素材の家。
大きな窓から見渡す風景は一面の緑。現在は外部がふさがり、杉無垢の床板
施工している最中でした。
この場所に合った、風景に溶け込む自然素材だけで造った家は、これからが見所ですね。

続いて向かった先は、完成間近のM邸。

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指鴨居と大黒柱が木の家の存在感を主張するM邸はSGEC森林認証材の家。
各部屋に杉無垢材の棚やカウンターなどが設置され、完成までもう少し。
この家は2世帯住宅になっており、玄関から右と左でプライバシーがきっちり守られている
間取りはとても良い。

この時点で、既に3時間を経過していた・・
あんまりのんびりはしていられないぞ!という事で、高速を使って向かった先は
こちらも完成間近の I邸。

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ベテランの大工さんが手がけるM邸は、要所にこだわりと匠の技術が際立っている。
造作材の収め方や、杉独特の色合わせは見事!です。
宇都宮の中心部から程近いこの現場は、完成見学会を予定しているそうなので
近々お知らせ致します。ちなみにこちらもSGEC森林認証材の家です。

続いて午後の部。向かった先はF邸。

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この現場は、神社仏閣を手がける昔ながらの大工さんが建てる家。
当社も多くの建築業者様に納材をしているが、ここの工法は驚かされる事が多い。
特に、見えなくなる部分への手の込み様は圧巻!この先何を見せてくれるのか
非常に楽しみです。

1日10軒を目標にしていたが、行く先々で茶飲み話になってしまい
長々と居座っていたせいか、時間的に行けるのはあと1軒だろう、という事で
最後に向かった先はW邸。

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W邸は、小さな敷地ながら全く狭さを感じさせない、木造3階建ての家。
この建築屋さんでは珍しい、鉄骨の階段を使用しています。
リビングから階段が伸びて2階へと。
小さな敷地でも間取りを巧みに組み合わせれば、広さを十分に確保できる。
そんなお手本のような家ですね。


今日は5軒。行く先々で目を見張るような建築が多く、つい長居してしまったせいか
予定の半分に終わってしまった。
こうして現場を回ると、痛感するのは、当社は本当に恵まれているということ。
右も左も区別が付かないような建築様式が主体の現代において
「木を使う」そして「建主の為だけに造る」事に特化した
建築屋さんに
納材出来ることの充実感は、材木屋冥利に尽きる。本当に幸せなことです。
Oさん。Mさん。Iさん。Fさん。Wさん。本物の建築屋さんに出会ってよかったですね。
完成した暁には、パーティーしましょう!!
そして、ねねちゃんママ。これからも宜しくね。

小さな植樹祭開催。

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前日から降り続いた雨のせいで、いつもは綺麗な清流も
水量が増し、濁流となっています。
さすがに釣り人はいませんね。
本日も降ったり止んだりの天気の中、小さな植樹祭を開催いたしました。


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毎年5月頃に開催している「植樹祭」は参加者に考慮して、日曜日に開催していますが
日曜日はお仕事で・・・という方も中には。という事で開催したのが小さな植樹祭。
小さくても、しっかり植樹事業と、バーベキューだけは欠かしません。
ん?どちらかというと肉メイン?
来年また、年に1度の「大植樹祭」を開催します。その際はまたお越しくださいね。

山に行こう! H様 施主伐採。

山に行こう!H様伐採。
今月に入って2組目。今日はH様の伐採日でした。
私たちの行なっている「山に行こう!」は、1日1組限定!
どこかの結婚式場みたいですね。

玄関を入ると、いまどき珍しい土間が続き
土間の先には薪ストーブ。
薪ストーブの正面のふすまを開けると、吹き抜けのリビングが広がる。
なんとも素敵な間取りのH様邸。
図面を見ているだけでわくわくしてしまうような家ですね。


綺麗な清流を横目に、山に到着。
川下では鮎釣り。川の上流では岩魚?山女?かな。

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今日は、H様邸に使用する、リビング吹き抜けを横断する化粧桁と
それを支える2本の大黒柱を狙って、木を選びます。
「山に入ると、その木が呼んでいる。」
H様の直感がこの木を選びました。

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真っ直ぐで素性の良いとても良い木です。
お清めをします。お酒、塩、鰹節・・・

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それではいよいよ伐採です。
まずは、チェーンソーの使い方。さあ、いってみよう!!

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「ミシッ ミシッ バリバリバリ ドッド~ン」
地響きと共に、横たわった木は、下から眺めている以上に長い!

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切り株と、伐り倒した木にサイン。
学校の授業じゃ学べない、貴重な体験だね。

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昼食は恒例の「そば」。本日もラムネ付です。
そして最後は、苗木の講習。
伐り倒した木の先端の方の枝をお持ち帰りいただいています。
庭に挿し木をして、根っこが付いたら、山に返してくださいね。

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これから伐った木が当社に運ばれて製材いたします。
心を込めて、確実にお届けしますので楽しみに!!


???
ギリギリセーフでしたね。
帰り道、足尾の付近で土砂降り。雨?と思ったら「雹」でした。
季節はずれの雹に、走っていた車は皆、路肩に停車してやり過ごしていました。
H様は大丈夫でしたか?

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夏期休業のお知らせ

弊社では下記の期間、夏期休業とさせて頂きますので、ご案内いたします。
休業期間中は何かとご迷惑をお掛けすることと存じますが
何卒よろしくお願い申し上げます。


夏期休業期間  8月13日(水) ~ 8月17日(日)

※8月18日(月)から平常どおり営業いたします。

また、休業期間中もお問い合わせ・メール・FAXは随時受け付けておりますが
休業明け2008年8月18日(月)以降に順次対応とさせていただきますので
通常よりもお時間を頂く場合もございます。
ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 

山に行こう! M様 施主伐採。

山に行こう!M様伐採。
今日はM様の待ちに待った伐採日。
天気も良好!絶好の伐採日和。
M様御家族御一行様が、工務店さんと一緒に山に到着です。

まずは、事務所でM様の建築図面を広げて
どんな木を伐るのか、どんな木が適しているのか、なんてお話を少々。
「それでは、大黒柱を取る為の木を選びましょう!」
という事で、山に入ります。

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「どれがいいかな~」
あれかな?これかな?ん!これにしよう!
伐る木が決まったら、お清めをします。
樹齢80年の大木。私たちが生まれるず~と前からここにいる木です。

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まずは、チェーンソーの使い方の講習。
準備ができたら、倒す方向を決める重要な切り口を
伐採夫が入れます。
続いてM様の出番!介添えしながら慎重に鋸入れをしていきます。

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おっとっと。もう少しで倒れちゃう!
ここからは伐採夫。
さて皆さん、非難非難!!
「ドッド~ン」

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ここでの生涯を終え、新たにM様の家の木となり始まる第2の命。
何度立ち会っても、この瞬間はじ~んとしますね。
切り株と伐り倒した木にサインをします。

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切り倒された木は当社に運ばれて、製材を行います。
切り株はず~とこのままこの場所で・・・
また近くに寄った際には、立ち寄ってくださいね。
昼食は恒例の「そば」。ちなみに私はうどん。これがまたうまい!
最後に、伐り倒した木の枝をお持ち帰りいただきます。
挿し木をして根っこが出たら、また山に返してくださいね。

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これから先は、当社の出番。
M様が伐り倒した木。大切に製材します。
よろしかったら、製材するところも見に来て下さいね。