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2008年6 月

IN邸 完成見学会に行ってきました。

日光の杉と桧だけで造った、地産地消の「本物の木の家」IN邸が完成いたしました。Dsc06923

場所は栃木県宇都宮市のとある住宅街。
私も早速、完成見学会にお伺いしちゃいました。

材木屋というのは、大工さんの木工事が完了すると、一旦現場から離れる事になります。その後、建具工事・塗装工事・内装工事などが入り、クリーニングして完成って事になりますので、毎度の事ですが、完成見学会や引渡しに立ち会うと、あまりの変化に驚きと感動をしてしまいます。

IN邸を一言で例えると「やさしい家」という印象かな?
表現が下手なので、INさんになにそれ?なんて言われそうですが、入った瞬間、ほっとする。なんだか安心できる。そんな自然の素材に包まれるような安息感みたいなものを感じましたね。本当に良い家です。

そんでもって、スギ無垢フローリング!しかも20㎜×2重貼り。
やっぱりいいね!(自画自賛?)
裸足で触れた時の「あったかさ。」「適度な柔らかさ。」はスギにしかない特有の感触です。
10年・・・20年経つと、家族のスタイルと同様に味が出てきて、気の長くなるような時を経てやっと完成の床板です。

Dsc06925


さて、この後は完成披露パーティーだね。
その次は1周年記念か?
ず~とお付き合いさせてくださいね。



この家の見学及び建築した工務店の紹介を御希望の方は、当社まで。
有限会社 田村材木店 Tel0288-22-5648 担当:社長
又は、
お問い合わせページより、メールフォームにてお問い合わせください。

新月の木 その12

前々回の続き。
Dsc06895
なにやら小難しい話になってしまいましたが、「新月の木」の製材見学にSさん登場です。

折角来て頂いたのだからと、柱の製材は後回しにして、「大黒柱」の製材をおこないました。長さ6m太さ30㎝角。でかい。ものすごく太い!
赤身で素性がよく目の通りも綺麗な大黒柱になりました。

これから、「家の中心にはいつもいる。」そんな大黒柱を一緒に製材できて、私たちも嬉しい限りです。
製材はこれから1週間ほど掛かる見込みです。今度は旦那様とお子様も一緒に是非是非お越しくださいね。特別にトミカなんか用意しちゃってお待ちしております。

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新月の木 その11

前回の続き。


木材は、セルロース・ヘミセルロース・リグニン及び少量の抽出成分から構成されています。

その中でも、私たちが目を付けたのが『多糖類』です。

木材が腐食したり、カビが生えたり、虫に食われる。なんてのは全てこの「多糖類」が影響を及ぼしていて、その中でも、水溶性糖類・リグニン・ポリフェノール類がポイントではないかという(まだ推測の域を出ませんが・・)所まで来ています。

私たちが以前から行なってきた実証実験、そして今回の新月伐採、双方同じ結果となった、6ヶ月葉枯らし乾燥をしても青々とした葉は、水分を速い速度で蒸散させることなく、ゆっくりとした蒸散で多糖類の消費を一緒におこなっていたのではないか?
そう考えると「新月の木」の謎が少しだけ解明できるかもしれません。

エルヴィン・トーマが提唱する新月の木は、「谷側に倒す事で水の抜けが明らかに良くなる。」と記述にはあったが、私たちが今までの経過の中で実際におこなって得た事とはまるで逆。
根本的に何かが違っているのか?

しかし、これはあくまでも伐採の一手法に過ぎず、月との関係が解明されるわけではありませんが、真相解明まであと僅か!みたいで、なんとなくわくわくしませんか?

新月の木 その10

本日、朝からいよいよお楽しみ「新月の木」の製材に取り掛かりました。Dsc06886
朝の朝礼の時からスタッフ一同、ウキウキわくわく!しかも午後からSさんと設計事務所さんも立ち会うとの事。更にわくわくです。

まずは、柱から製材開始です。一本一本通常の丸太と何が違うのか、そんな感触を確かめつつ製材が進んでいきます。

当社のテーブルマン曰く「始めの鋸入れはさすがに緊張しました。」
そうでしょう。それだけの準備をしてきたのですから。
Dsc06891










私もこうしてはいられません。
今までの実証実験や多方面から聞こえてくる「新月の木」の神異。今こうして目の前で製材しているのだからデータを取らねば!
やる事は山ほどあるが、まず手始めに、含水率(水分中に含まれる水分量)の調査から。


含水率計が100%のメモリを振り切った。Dsc06878
予想していた事が的中!
現在、私の手元には簡易含水率測定器しかないが、たぶん180%程度には至っているのだろうと推測する。後日詳細まで計れる測定器で測ってみたいと思うが、これは私たちが以前に行なった実証実験と同じ結果だ。

通常寒伐葉枯らし(6ヶ月程)を行なうと、製材直後の含水率は50~60%程度にまで下がっているものなのだが、新月伐採の決まり事「谷側への伐倒」では、水分が抜け切れないらしい。その証拠に、実証実験の結果も今回の新月伐採も同じように葉が青々していた。
要は、原木中に水分が残っているって事だ。

やはり「ここがポイント!」なのか?


ここから先は、また長くなるので次回へ。

山に行こう! F様 来社。

F様が、仕事のお昼休みを利用して、製材見学に来てくれました!

・・・が、残念。製材は完了し、そのまま乾燥機の中へ・・・
結局、製材した材料をお見せする事はできませんでしたが、その分「楽しみが増えた?」かもしれないですね。

上棟の時、必ずびっくり感動します。絶対です!山に行って木を伐った時の感動をそのまま「カタチ」にしました。触れる度に、あの時の思いがこみ上げてくるような、そんな大黒柱です。
まだ、私どもの作業も、修正挽き直し、加工などなど残っておりますので、精一杯の思いを込めて進めていきます。

今日はありがとうございました。
平日だしブログに記載しただけでしたので、本当に来て頂けるとは思ってもいませんでした。
正直。嬉しかったです。本当にありがとう!!

山に行こう! F様丸太 製材完了。

全ての製材が完了しました。Dsc06868_2
さすがに80年生のSGEC材。色艶、年輪どれをとっても申し分無しの最高の製品になりました。なかでも大黒柱・小黒柱・そして化粧桁は見ものです!

製材時に北村さん立会いのもと、細かい指示を受けながら製材を行いました。
大黒柱は磨き丸太の状態で1面だけを落とし、反対面を薄く削ぎ取るような製材?(わからないですよね~)
小黒柱はタイコ落とし、化粧桁は3面製材。勿論「山に行こう!」でFさんが自分で伐採した、1本の木から全てを取りました!

しかしこういう使い方もあるんだな~ と、感心してしまいました。
あえて写真は載せません! 見てのお楽しみです。

新月の木  その9

Sさん。大変お待たせいたしました。明日からいよいよ製材に入ります。Dsc06867


日光も梅雨に入りましたが、時期的にはちょうどいいかもしれませんね。
科学的根拠は全くありませんが、長期間の自然乾燥を行なう場合、梅雨時期の製材が最も良いとの言い伝えみたいなものが、こちらの地方には有ります。
特に昔からの年配の大工さんとおしゃべりしていると、そんな話がゴロゴロ。
木にまつわる言い伝えは沢山有りますね。
伐採時期だとか、組み上げる時の木の向きだとか、風土と木の関係とか・・・

今回は、梅雨時期の製材は科学的にどうなのか?そんな質問を某研究所に問い合わせをしてみました。するとどうでしょう、こんな返事が
『梅雨時期に製材すると良い。これは乾燥の理屈に合っています。乾燥の初期段階にいきなり直射日光があたり、湿度の低い条件で乾燥すると、割れが発生しやすくなります。初期段階では、乾燥を急ぐなとの戒めでしょうか。その後、暑い時期がきますので、トータルの乾きも良いように思われたのかもしれません。』
だそうだ。

梅雨時期に製材すると、一番頭を悩ませるのが「カビ」。
新月の木は「カビない」らしいが、はたして・・・

ホームページをリニューアルしました。

初詣に行っては「今年の抱負はHPをつくること!」そう決意した回数は5回。

重い腰を上げて、やっとリニューアルしました。

以前のHPは「無いのはよろしくないね~」と友人が作成してくれていたHPでしたが

もう何年お世話になっていた事か・・・coldsweats01

今まで本当にありがとう!

これからは木が大好きな人に、少しでも本物の情報を提供できたら良いな~

と思っています。

末永いお付き合い宜しくお願い致します。

山に行こう! F様丸太 製材開始しました。

先月末に「山に行こう!」で伐採された、F様の丸太の製材を開始しました。Dsc06838
まずは、大桁材からです。
木目の美しい平角が次々に製材されていきます。


「山に行こう!」ご利用の場合、大桁材は「スギ」を使用します。
勿論、御要望とあればヒノキやマツでも可能ですが、不思議な事に、栃木県では大桁にスギを使用する事は一般的ではないんです。本県は大桁といえば「米松」。海外からの輸入材が主流となっており、この地方の材木屋さんの場合、通常注文が入れば迷わず「米松」を出荷するでしょう。


数年前、宮崎県に木材の視察でお伺いした際、ある工務店の社長さんと、こんな会話をした事を今でもはっきりと覚えています。

「こちらでは、大桁や梁丸太にスギを使うんですね。米松は使わないんですか?」
「地元にスギが多くあるから。逆になぜ米松を使うのですか?」

どう考えますか?単に「習慣」という言葉だけで完結しますか?
本当に極単純な質問かもしれませんが、私は、頭のてっぺんから足の先まで震える思いがしました。


本県で、スギが多く流通しない最大の理由は、スギの強度特性が上げられると思います。確かにスギは米松に比べて(個体差はあるが)「ヤング係数」は落ちます。しかしそれは、大桁などの力のかかる部材に使用できない。ということではないんです。
スギの特性を知り、十分な乾燥を行えば「曲げ強度」の強いスギは、この地方に最も適した素材になり得ることを「スギ大桁実物大破壊試験」で確信をしました。

そして、それを後押ししてくれる「栃木県林業センター」は、私たちが行なった以上の試験を重ねデータを蓄積している、今、日本で最も熱い研究所です。私よりも熱く語る研究員が多数おりますので、興味があれば是非こちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか?


当社は、これからもう少しかかるかもしれませんが、「栃木県の大桁はスギ!」が当たり前になるように、杉の良さを研究し伝えていきます。

山に行こう!上棟式に参加してきました。

杉の香り漂う本物の「木の家」。M様邸の上棟式に参加させて頂きました。 Dsc06851

上棟式は、緊張に包まれた中厳かに行なわれました。
昔は家を建てると上棟式はつきものだったのですが、近年では行なう方が珍しいようです。
でも、こうしてお祝いの席を設けて頂けるのは、私たち家造りに関わる者にとっては、嬉しいことですよね。
山に行って伐採をした事も加わり、この家への愛着はひとしおです。

本当に良い家ができるように、全力で頑張ります!
完成した暁には、完成のお祝いやりましょうね。