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山に行こう!

小さな植樹祭開催。

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前日から降り続いた雨のせいで、いつもは綺麗な清流も
水量が増し、濁流となっています。
さすがに釣り人はいませんね。
本日も降ったり止んだりの天気の中、小さな植樹祭を開催いたしました。


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毎年5月頃に開催している「植樹祭」は参加者に考慮して、日曜日に開催していますが
日曜日はお仕事で・・・という方も中には。という事で開催したのが小さな植樹祭。
小さくても、しっかり植樹事業と、バーベキューだけは欠かしません。
ん?どちらかというと肉メイン?
来年また、年に1度の「大植樹祭」を開催します。その際はまたお越しくださいね。

山に行こう! H様 施主伐採。

山に行こう!H様伐採。
今月に入って2組目。今日はH様の伐採日でした。
私たちの行なっている「山に行こう!」は、1日1組限定!
どこかの結婚式場みたいですね。

玄関を入ると、いまどき珍しい土間が続き
土間の先には薪ストーブ。
薪ストーブの正面のふすまを開けると、吹き抜けのリビングが広がる。
なんとも素敵な間取りのH様邸。
図面を見ているだけでわくわくしてしまうような家ですね。


綺麗な清流を横目に、山に到着。
川下では鮎釣り。川の上流では岩魚?山女?かな。

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今日は、H様邸に使用する、リビング吹き抜けを横断する化粧桁と
それを支える2本の大黒柱を狙って、木を選びます。
「山に入ると、その木が呼んでいる。」
H様の直感がこの木を選びました。

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真っ直ぐで素性の良いとても良い木です。
お清めをします。お酒、塩、鰹節・・・

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それではいよいよ伐採です。
まずは、チェーンソーの使い方。さあ、いってみよう!!

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「ミシッ ミシッ バリバリバリ ドッド~ン」
地響きと共に、横たわった木は、下から眺めている以上に長い!

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切り株と、伐り倒した木にサイン。
学校の授業じゃ学べない、貴重な体験だね。

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昼食は恒例の「そば」。本日もラムネ付です。
そして最後は、苗木の講習。
伐り倒した木の先端の方の枝をお持ち帰りいただいています。
庭に挿し木をして、根っこが付いたら、山に返してくださいね。

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これから伐った木が当社に運ばれて製材いたします。
心を込めて、確実にお届けしますので楽しみに!!


???
ギリギリセーフでしたね。
帰り道、足尾の付近で土砂降り。雨?と思ったら「雹」でした。
季節はずれの雹に、走っていた車は皆、路肩に停車してやり過ごしていました。
H様は大丈夫でしたか?

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山に行こう! M様 施主伐採。

山に行こう!M様伐採。
今日はM様の待ちに待った伐採日。
天気も良好!絶好の伐採日和。
M様御家族御一行様が、工務店さんと一緒に山に到着です。

まずは、事務所でM様の建築図面を広げて
どんな木を伐るのか、どんな木が適しているのか、なんてお話を少々。
「それでは、大黒柱を取る為の木を選びましょう!」
という事で、山に入ります。

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「どれがいいかな~」
あれかな?これかな?ん!これにしよう!
伐る木が決まったら、お清めをします。
樹齢80年の大木。私たちが生まれるず~と前からここにいる木です。

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まずは、チェーンソーの使い方の講習。
準備ができたら、倒す方向を決める重要な切り口を
伐採夫が入れます。
続いてM様の出番!介添えしながら慎重に鋸入れをしていきます。

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おっとっと。もう少しで倒れちゃう!
ここからは伐採夫。
さて皆さん、非難非難!!
「ドッド~ン」

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ここでの生涯を終え、新たにM様の家の木となり始まる第2の命。
何度立ち会っても、この瞬間はじ~んとしますね。
切り株と伐り倒した木にサインをします。

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切り倒された木は当社に運ばれて、製材を行います。
切り株はず~とこのままこの場所で・・・
また近くに寄った際には、立ち寄ってくださいね。
昼食は恒例の「そば」。ちなみに私はうどん。これがまたうまい!
最後に、伐り倒した木の枝をお持ち帰りいただきます。
挿し木をして根っこが出たら、また山に返してくださいね。

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これから先は、当社の出番。
M様が伐り倒した木。大切に製材します。
よろしかったら、製材するところも見に来て下さいね。

FJ様邸 祝上棟。

FJ様おめでとうございます。
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山に行って伐採をしてから、一月半。振り返れば、伐採した事がついこの間だったような、ずいぶん前のような・・・
この現場の担当は当社の部長なので、通常私がお伺いする事はないのですが、嬉しさのあまり、部長に了承を得て上棟にお伺いしてしまいました。

山に来て頂いたときに、家の模型を拝見させて頂き、現場の状況をお伺いしながら、どんな家になるのか想像しながら、伐採しましたよね。

以前このブログでも紹介しましたが
伐採した木は、2本の大きな柱と、リビングを突き抜ける桁になりました。

FJ様はもうご覧になりましたか?
なんだか私は鳥肌が立ってしまいました。

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立地的には縦長で横幅が狭い、非常に難しい条件の中、光と風を呼び込む、あの斬新な形は北村さんだからこそできる設計でしょうね。
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木の良さを伝える為にはどんな設計が必要か。結果、見せない事が見せる事と同価以上の効果を生むこと。
住む人に何が必要か。どんな立地条件であろうと、その人が快適で本当に住み心地の良い、その人の為だけの家を創造すること。

私も材木屋として、北村さんには多くの事を教えて頂きました。
もう少し現場が進むと、もっと驚きと感動を与えてくれると思います。

また、お邪魔じゃない程度に見に行こうと思います。

ではとりあえず、お祝いしましょう!(笑)

山に行こう! IN様邸上棟式に参加してきました。

栃木県北部、今日の天気予報は雨。だったはずなのに、晴天に恵まれIN様邸の上棟式が行なわれました。誰の日ごろの行いがよかったんだ?Dsc07004

IN様は勿論の事、ご両家のご家族、ご兄弟まで参列の、盛大な上棟式でした。
それだけ、家を建てるという事は、建て主を取り巻く家族にとって、一世一代の大事業なんだな~ と、つくづく実感をしながら、納材する責任の重みを再認識する上棟式でもありました。


この家は、INさんご自身が山で伐採する所から、家造りがスタートしています。
見渡す限りの木々の中から、1本を選び出し、その木を「大黒柱」に。
それ以外の材も、同じ山から伐り出され、当社で全部、製材・乾燥・加工を行っています。


Dsc05774 たま~に「建築屋さん」を羨ましく思う事が有ります。

建築屋さんは「画家」。当社は「画材屋」。
絵を描くのに、絵の具の良し悪しは大変重要ですが、絵が評価される事はあっても、その絵の具が評価される事はまず無い。



だけど、こうして「建て主さん」と一緒に画材を見つけることから始めると、一番評価されたい「建て主さん」に画材をきちんと認識してもらっている。っていう安心感と喜びが得られるんですよね。市場から仕入れた何処の木で誰が製材したのかさえもわからない木材ではなく、「山に行こう!」そして自社製材だから特にそうなのかもしれませんが、この家への愛着も一入なんです。


家造りは始まったばかり、木の家は、すぐ簡単に出来上がるようなもんじゃない。じっくりと楽しみながら、建築中を満喫しよう!
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今日は本当に楽しかったです。
今度は完成パーティー?
楽しみにしています。

山に行こう! F様邸出荷。

今月の出荷ラッシュのピークを迎えました。Dsc06997

お待たせいたしました。F様邸に使用する木材が全て揃い、いよいよ出荷になります。
これから別工場で加工に入り、上棟と相成るわけです。結構な量が有りますよ。トラック3台分!特殊な材料が多いので、加工に時間が掛かりますが、組みあがった時の感動はでかいですよ~きっと!
お楽しみまでもう少し。わくわくしながらお待ちくださいね!

そんなこんなで、当社の今月の出荷ピークを迎えました。
F様邸を挟んで、前日までに2棟分。同時に1棟。その後2棟。Dsc06991_3
当社は、大量生産をせず、厳選した良いものだけを提供していこう。をコンセプトに材料を納材している会社なので、当社と取引のある建築業者さんも、必然的に個性があり、自社のコンセプトをしっかり持った、本物の建築を行っている方ばかりです。

こうした建築屋さんは、こんな情勢にも関わらず建築依頼が集まってきているようです。
一生に一度。できることなら本物の建築屋さんに依頼したいですからね。
 

山に行こう! F様邸 出荷準備中。

F様邸の材料の乾燥も完了し、現在「修正挽き直し」を行なっています。Dsc06977
もうちょっとで、加工に入れますので、お楽しみの建て方まで、もう少しです。

木材は、乾燥するにしたがって変形や収縮を起こします。乾燥していない材料を使用すると、家を建ててから変形収縮が起こり始めるので、解り易いところで言うと、壁が木材の変形に伴ってヒビが入ったり、戸が開かなくなったりとか。そんなもんはかわいい方で、木材の接合部分がガタついたりしちゃいます。そうなると家自体の強度も心配になっちゃいますよね。
昔は、家が完成するまでの期間が非常に長かったので、完成する頃には木が乾いていた。なんて話はよく聞かされたもんです。

現在は、大工工具の発達などに伴って建築期間が短くなり、建築中に木材が乾燥する。なんて事はなくなりましたので、そうならないように、十分に「もうこれ以上は変形しないよ~」ってな所まで乾燥させて、狂うだけ狂ったら、もう一度製材機に乗せて、修正挽きを行なった材を納材する方法が一般的です。
それでも、梅雨時期の湿度の高い時や冬期の湿度の低い時などでは、まだ多少木が動くんですから、挽きたての生材を使ったらどうなるんだろう?って時々怖くなります。


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さてさて、F様の家は特殊な材が多いので、スタッフ総出で取り掛かっているのですが、丸1日掛かっても出口が見えません。
でも、やりがいがあって、すごく楽しみながらやってます。
上棟の日。楽しみにしていてくださいね。

山に行こう! F様 来社。

F様が、仕事のお昼休みを利用して、製材見学に来てくれました!

・・・が、残念。製材は完了し、そのまま乾燥機の中へ・・・
結局、製材した材料をお見せする事はできませんでしたが、その分「楽しみが増えた?」かもしれないですね。

上棟の時、必ずびっくり感動します。絶対です!山に行って木を伐った時の感動をそのまま「カタチ」にしました。触れる度に、あの時の思いがこみ上げてくるような、そんな大黒柱です。
まだ、私どもの作業も、修正挽き直し、加工などなど残っておりますので、精一杯の思いを込めて進めていきます。

今日はありがとうございました。
平日だしブログに記載しただけでしたので、本当に来て頂けるとは思ってもいませんでした。
正直。嬉しかったです。本当にありがとう!!

山に行こう! F様丸太 製材完了。

全ての製材が完了しました。Dsc06868_2
さすがに80年生のSGEC材。色艶、年輪どれをとっても申し分無しの最高の製品になりました。なかでも大黒柱・小黒柱・そして化粧桁は見ものです!

製材時に北村さん立会いのもと、細かい指示を受けながら製材を行いました。
大黒柱は磨き丸太の状態で1面だけを落とし、反対面を薄く削ぎ取るような製材?(わからないですよね~)
小黒柱はタイコ落とし、化粧桁は3面製材。勿論「山に行こう!」でFさんが自分で伐採した、1本の木から全てを取りました!

しかしこういう使い方もあるんだな~ と、感心してしまいました。
あえて写真は載せません! 見てのお楽しみです。

山に行こう! F様丸太 製材開始しました。

先月末に「山に行こう!」で伐採された、F様の丸太の製材を開始しました。Dsc06838
まずは、大桁材からです。
木目の美しい平角が次々に製材されていきます。


「山に行こう!」ご利用の場合、大桁材は「スギ」を使用します。
勿論、御要望とあればヒノキやマツでも可能ですが、不思議な事に、栃木県では大桁にスギを使用する事は一般的ではないんです。本県は大桁といえば「米松」。海外からの輸入材が主流となっており、この地方の材木屋さんの場合、通常注文が入れば迷わず「米松」を出荷するでしょう。


数年前、宮崎県に木材の視察でお伺いした際、ある工務店の社長さんと、こんな会話をした事を今でもはっきりと覚えています。

「こちらでは、大桁や梁丸太にスギを使うんですね。米松は使わないんですか?」
「地元にスギが多くあるから。逆になぜ米松を使うのですか?」

どう考えますか?単に「習慣」という言葉だけで完結しますか?
本当に極単純な質問かもしれませんが、私は、頭のてっぺんから足の先まで震える思いがしました。


本県で、スギが多く流通しない最大の理由は、スギの強度特性が上げられると思います。確かにスギは米松に比べて(個体差はあるが)「ヤング係数」は落ちます。しかしそれは、大桁などの力のかかる部材に使用できない。ということではないんです。
スギの特性を知り、十分な乾燥を行えば「曲げ強度」の強いスギは、この地方に最も適した素材になり得ることを「スギ大桁実物大破壊試験」で確信をしました。

そして、それを後押ししてくれる「栃木県林業センター」は、私たちが行なった以上の試験を重ねデータを蓄積している、今、日本で最も熱い研究所です。私よりも熱く語る研究員が多数おりますので、興味があれば是非こちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか?


当社は、これからもう少しかかるかもしれませんが、「栃木県の大桁はスギ!」が当たり前になるように、杉の良さを研究し伝えていきます。